研究所の概要・歩み
設立の経緯とあゆみ
東海ジェンダー研究所は、1997年に内閣総理大臣の設立許可を受け、総理府男女共同参画室(現内閣府男女共同参画局)の唯一の財団法人として発足しました。財団設立の契機は、1979年の国連「女性差別撤廃条約」(1985年日本批准)で提起された女性の問題に対し、名古屋の女性研究者たちが1980年代末に「現代フェミニズム研究会」を発足させたのが始まりでした。
その後、公益法人制度改革に伴い、これまでの事業を踏まえてジェンダー平等のための研究をさらに進めるため、2012年4月に内閣総理大臣の移行認定を受け、公益財団法人として再出発し、現在に至っています。
1995年 ・「女性による女性のための研究財団」設立準備開始
1997年 ・「財団法人東海ジェンダー研究所」設立(6月)
・財団設立記念国際フォーラム・シンポジウム開催
・ニューズレター『LIBRA(リーブラ)』創刊(現在に至る)
・個人研究助成開始・団体研究助成開始(現在に至る)
・3つの「プロジェクト研究」活動開始
1998年 ・年報『ジェンダー研究』創刊(現在に至る)
2007年 ・ 財団設立10周年記念講演会・国際シンポジウム開催
2010年 ・10周年記念論集『越境するジェンダー研究』刊行
2012年 ・「公益財団法人東海ジェンダー研究所」に移行(4月)
・「プロジェクト研究会」開始
2016年 ・『資料集 名古屋における共同保育所運動
1960年代~1970年代を中心に』出版
2017年・東海ジェンダー研究所設立20周年記念 国際講演会
「アメリカにおける女性・フェミニズム・ジェンダー研究」開催
・「名古屋大学 ジェンダー・リサーチ・ライブラリ」(GRL)開館(11月)
2019年・「資料集」(前掲)が日本保育学会保育学文献賞受賞
*詳細は設立25周年記念誌『25年のあゆみ』,設立20周年記念誌『20年のあゆみ』こちらをご覧ください。
東海ジェンダー研究所の事業
本研究所はジェンダー問題に関する研究、若手研究者の育成、男女平等意識の啓発と普及を行うことを通して、性別にとらわれることなく生きることのできる男女共同参画社会の実現に寄与することを目的として次の事業を行います。
1 ジェンダー問題に関する研究・調査(プロジェクト)
〇男女共同参画社会の形成に必要な基本的な問題解決に資するため、ジェンダー問題に関心を持つ研
究者を募り、研究課題を設定してプロジェクトを組織し、研究活動を行い、その成果を公表する。
2 ジェンダー問題に関する研究への助成
〇若手研究者を対象に、男女共同参画社会の形成に資する研究テーマを公募し、選考の上、助成す
る。(個人研究助成)
〇ジェンダー問題に関する研究会を公募し、選考の上、助成する。(団体研究助成)
3 ジェンダー問題に関する資料・文献の収集と情報提供
〇図書及びジェンダー関係機関の情報誌の収集と閲覧提供
〇資料等の収集
4 ジェンダー問題に関する講座、シンポジウム、講演会等の開催
〇ジェンダー問題に対する理解・意識の普及や啓発をめざして、講座、シンポジウム、講演会、賛助
会員のつどい(公開)等を開催する。
5 年報及びニューズレターの発行
〇ジェンダー研究に関する論文、研究助成受託者の研究報告等を掲載した年報『ジェンダー研究』を
発行する。(年1回)
〇ジェンダー研究の情報、本研究所の事業計画、事業報告等を掲載した機関紙『LIBRA』*を発行す
る。(年3回程度)
6 名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリ(GRL)の支援
〇2017年に名古屋大学と東海ジェンダー研究所との連携事業として「名古屋大学ジェンダー・リサ
ーチ・ライブラリ」を名古屋大学キャンパスに開館。本研究所は、図書・雑誌・アーカイブズを寄
贈すると共に、運営費の補助を継続して行う。
7 その他
本研究所の目的を達成するために必要な事業を行う
〇セミナー室の貸出
〇ジェンダーに関する事業の共催・後援
*『LIBRA』とは?
本研究所発行のニューズレター『LIBRA』は、ラテン語の天秤に由来します。このネーミングは、
ジェンダー平等の社会を広く推し進めていく支点になりたいとの願いからつけられました。
平等な権利の実現をめざして
公益財団法人 東海ジェンダー研究所
フランス革命のさなか、オランプ・ドゥ・グージュは書きました。女性は処刑台に登る権利を持つ
と同時に演壇に登る権利を持つと。
そして、女性は男性と平等に租税を負担する義務を負うと同時に、雇用や位階や職業につく権利を
持つと。
それから200年余りたった今、グージュの願いは世界の女性たちのものになりました。
この成果をさらに推し進めるため「財団法人東海ジェンダー研究所」を設立し、2012年4月より
「公益財団法人東海ジェンダー研究所」として再出発しました。
本研究所は、女性と男性の平等と人権の確立を求める人たちが集い、その手だてを具体的に研究
し、提案するところです。
THE TOKAI FOUNDATION
FOR GENDER STUDIES
Tの文字をベースに、
成長する社会を支える男女の
姿を表現しています。
賛助会員について
個人賛助会員制度を実施しております。
ご入会いただきますと以下の①~④を、送付させていただきます。
① 年報『ジェンダー研究』
② ニューズレター『LIBRA』
③ 本研究所主催の講座、講演会等の事業案内
④その他( 賛助会員のつどいなどのお知らせ)
※本研究所は「公益財団法人」の認定を受けており、
会費及び寄付については税法上の優遇措置があります。
〈会費振込先〉
会 費 / 年間一口 1,000円
郵便振替口座 / 名 義 : 公益財団法人東海ジェンダー研究所
番 号 : 00820 -0 -77338
※詳しくは事務局にお問い合わせください。